プログラム

講習会プログラム 技術講習会(WetLab)
2012年8月3日(金) 9:30~16:00
※但し、開始時刻および終了時刻はコースにより異なります
Aコース (定員10名)
簡便な凍結技法<生体内> —凍結置換固定法の免疫組織化学への応用
Bコース (定員30名)
免疫組織化学染色の基礎と実験動物組織への応用
Cコース (定員24名)
免疫組織化学染色の基礎とマイクロ波を利用した迅速染色法、アレイヤー装置を使用したアレイブロック作製の実際
Dコース (定員10名)
In Situ Hybridization法の基礎と自動前処理装置の活用
Eコース (定員15名)
in situ ハイブリダイゼーション法の基礎実践と新アプリケーションの紹介
Fコース (定員15名)
レーザーマイクロダイセクションにおけるサンプル調整のコツとアプリケーションの紹介:川本法サンプルのレーザーマイクロダイセクションへの適用
Gコース (定員10名)
川本法による未固定非脱灰凍結切片とパラフィン切片の作製
Hコース (定員12名)
蛍光顕微鏡基礎知識の習得 —観察からデジタルカメラによるタイムラプス撮影まで
Iコース (定員10名)
初めてのウェスタンブロッティング
Jコース (定員10名)
基礎から学ぼう ウェスタンブロッティング
Kコース (定員12名)
リアルタイムPCRでの遺伝子発現解析のコツとポイント
Lコース(定員16名)
病理切片を用いたがんのコンパニオンダイアグノスティックス


Aコース(定員10名)

簡便な凍結技法<生体内>—凍結置換固定法の免疫組織化学への応用

 光顕免疫組織化学において、試料作製過程での凍結技法の有用性は、よく知られています。その理由としては、分離細胞や切除組織の凍結融解処理での抗体等プローブの浸透性亢進を目指すことがあげられます。一方では、組織の固定・脱水等に伴う人工産物形成をできるだけ避けるために、凍結技法を使用することも行われてきました。本コースにおいては、動物生体内可溶性蛋白分子局在を保存した組織標本を作製するために、液性寒剤を利用する凍結技法-凍結置換固定法を学んでもらいます。(1)液性イソペンタン・プロパン混合寒剤(-193℃)の簡便な作製法、(2)新鮮切除マウス肝・腎組織の浸漬凍結技法、(3)麻酔下マウス各臓器の生体内凍結技法とクライオ生検法、(4)凍結試料の2%パラフォルムアルデヒド・アセトン中での凍結置換固定法、(5)凍結置換固定組織からの凍結切片作製と免疫染色法、(6)共焦点レーザー顕微鏡での観察をします。

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Bコース(定員30名)

免疫組織化学染色の基礎と実験動物組織への応用

 再生医療のための基礎実験や発がん機構解明の研究ではよく、細胞分化のマーカー抗体を用いた染色が利用されます。本コースでは、実験動物(ラット、マウス)、とくに浮遊切片で扱うことが有利な脳標本を用いて酵素抗体法や蛍光抗体法による免疫組織化学(免疫染色)の基礎を習得していただきます。具体的には、クリオスタットから得られた浮遊切片および張り付け切片を用い、GFAP、Doublecortin、NeuNなどの神経系分化マーカー抗体を第一抗体として、ABC法や蛍光抗体法によって可視化し、顕微鏡観察していただく実習です。待ち時間を活用して、「固定液とかん流固定法」、「BrdU標識等細胞分裂の標識」について簡単なレクチャーを行います。

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Cコース(定員24名)

免疫組織化学染色の基礎とマイクロ波を利用した迅速染色法、アレイヤー装置を使用したアレイブロック作製の実際

 免疫組織化学染色法は抗原に抗体反応をさせ、可視化し顕微鏡で観察する方法です。マイクロウェーブ処理とは、マイクロ波によって分子運動を活発化させ、その効果は免疫組織化学染色の反応・賦活化・固定・脱脂・脱灰・特殊染色・FISH法などで有効性が確認されています。近年ではワンディパソロジー(迅速病理診断)が提唱されておりマイクロウェーブを利用した迅速化が期待されています。一方、組織マイクロアレイはドナーブロックの特定部位をくりぬき多数配列した組織集合ブロックです。アレイブロックを免疫組織化学染色などの方法を用いて特定の抗原などを検出することで網羅的な解析を可能にします。本コースでは、ティッシュアレイヤー装置を使用したコントロールブロックの作製と「パラフィン切片保存シート」に貼られた光顕切片を活用し、マイクロウェーブ照射反応による非特異反応の少ない迅速免疫組織化学染色と迅速特殊染色を体験していただきます。

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Dコース(定員10名)

In Situ Hybridization法の基礎と自動前処理装置の活用

 in situ Hybridization(ISH)法は、組織切片上で特定遺伝子の発現様式を解析する方法です。標識核酸プローブと組織切片内の目的遺伝子をハイブリダイゼーション反応により結合させた後、プローブ上の標識物質を抗原とする抗体を結合させます。抗体には酵素や蛍光分子が標識されており、酵素による発色反応もしくは蛍光により遺伝子の発現様式を可視化します。一般的にはmRNAをプローブとして使用するため、RNase Freeの環境下でのサンプルの準備(固定・薄切)、実験器具・試薬の準備、ISH反応が必須になります。当コースでは組織切片サンプルを使用したデモ的な実習により実験準備から反応後の検鏡までISH法の基礎を習得します。また弊社で開発した自動前処理装置および関連試薬を使用したISH法の簡便化についてもご紹介致します。

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Eコース(定員15名)

in situ ハイブリダイゼーション法の基礎実践と新アプリケーションの紹介

 目的遺伝子の組織内での発現局在が目で見えるin situ Hybridization(ISH)法は、従来のmRNAだけでなく、創薬やマーカーの新しいターゲットとなり得るmiRNAやnon-coding RNA等の解析においても、有用なツールとして発展しています。技術次第で非常に特異性の高い結果を得る事が可能となりますが、工程の煩雑さや組織内でのRNAの保持の難しさから、多くの研究者が苦労されていることと思います。当コースでは、4000遺伝子にもおよぶ解析実績を持つ弊社の技術スタッフが、各工程で重要なポイントとなる部分を紹介し、「どうすればより良いデータが得られるのか」について学んでいただきます。実際にISHを行なうことで、より深くご理解いただくことが可能となり、これからISHを始めたいとお考えの方にも最適です。またISHの新しいアプリケーションについてもご紹介いたします。

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Fコース(定員15名)

レーザーマイクロダイセクションにおけるサンプル調整のコツとアプリケーションの紹介:川本法サンプルのレーザーマイクロダイセクションへの適用

 近年のレーザーマイクロダイセクションの性能の向上により、硬組織など様々な組織に対してアプリケーションの適用範囲が広がっています。しかし、凍結切片の作製と、そこからのRNA回収には、組織の種類や目的ごとに異なったコツが必要になり、高度化する分子生物学的手法に供するためのサンプルとして耐えうる品質のRNAを安定に回収することは、今もって簡単な実験とはいえません。今回の講習では、レーザーマイクロダイセクションに適した凍結切片作製、固定、染色などのコツを紹介し、レーザーマイクロダイセクション装置による実際のサンプル回収までの流れをご覧いただけます。また、特に硬組織の切片作製に有効な川本法による切片作製と、そこからのレーザーマイクロダイセクションによるサンプル回収について詳しく紹介します。

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Gコース(定員10名)

川本法による未固定非脱灰凍結切片とパラフィン切片の作製

 酵素組織化学、免疫組織化学、in situ hybridization法は、生命科学の研究、病理診断等において基本的な手法で、凍結切片は酵素活性や抗原性の保存に優れていることから重要な役割をはたしています。しかし、従来の方法では、凍結切片の作製が困難な試料(骨、歯、皮膚、眼、昆虫、植物など)があります。また、パラフィン包埋試料においても、完全な切片を安定して作製することが困難な試料(硬組織、組織マイクロアレイ試料)があります。川本忠文先生(鶴見大学・歯学部・RI研究センター)によって開発実用化されました切片支持用粘着フィルムを使用する方法により、凍結切片作製が困難であった試料、パラフィン切片作製が困難であった試料等から形の保たれた薄い切片を安定して作製できることができるようになりました。凍結切片は、組織学、酵素組織化学、免疫組織化学、in situ hybridization、LMD、術中迅速組織診断等の多くの目的に使用でき、しかも硬組織試料等からも試料採取から20分で永久切片標本(10分以内も可能)にすることができます。 本コースでは、川本先生の講演と実演・実習を行います。凍結切片作製では、①凍結包埋、②凍結切片作製、③染色・封入について、パラフィン切片作製では、①切片作製、②脱パラフィン、③染色について行います。また、研究への応用について、川本先生に直接相談することができます。

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Hコース(定員12名)

蛍光顕微鏡基礎知識の習得 —観察からデジタルカメラによるタイムラプス撮影まで

 細胞研究の基本的な手法として、蛍光顕微鏡を用いて細胞を観察し記録する方法があります。この講座では、蛍光標識した細胞内オルガネラのタイムラプス撮影を通して、顕微鏡とデジタルカメラの正しい使用法を習得して頂く予定です。
【講義講習】
蛍光観察のアプリケーションについて
対物レンズの基礎知識
位相差、微分干渉、蛍光の各観察法の基礎知識
デジタルカメラの特徴と撮影のための留意点
【実習講習】
顕微鏡の基本調整法
位相差法、微分干渉法の調整、操作法
蛍光顕微鏡の調整、操作法
デジタルカメラの調整、操作法とタイムラプス撮影法
トラブルシューティング

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Iコース(定員10名)

初めてのウェスタンブロッティング

 ウェスタンブロッティングは特定のタンパク質の発現解析を特異的かつ高感度に行う手法として広く利用されています。本セミナーは、電気泳動システム(Gel Box)、ルミノイメ-ジアナライザー(ImageQuant LAS4000mini)をお持ちしまして、ウェスタンブロッティングをはじめられる方を対象とした基礎的な内容になっております。 午前中:ウェスタンブロッティング基本セミナー
泳動分離、ブロッティング、抗体反応、そして検出までウェスタンブロッティングの流れ、バックグラウンド、非特異的なバンドを抑えて高感度検出を行うためのコツをセミナー形式でご紹介いたします。
午後:二次元電気泳動~解析 実演セミナー
二次元電気泳動の原理、サンプル調製から画像撮影、解析まで実機を用いまして
実験成功のポイントから、トラブルシュートまでご紹介いたします。
ぜひお気軽に、ご参加ください。

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Jコース(定員10名)

基礎から学ぼう ウェスタンブロッティング

 目的タンパク質の発現を検出する方法として、タンパク質をブロットしたメンブレン上で抗体・酵素反応を行うことにより標的のタンパク質を検出するウェスタンブロッティング法は現在でも広く用いられています。本ワークショップではサンプルをSDS-PAGEにより電気泳動、ウェット式転写装置によるメンブレンへのブロッティング、抗体反応による目的タンパク質の検出までのウェスタンブロットの一通りの流れをサンプル処理や検出法に対する基本的な考え方や ノウハウ・試薬の選び方などもふまえ、実習も交えて解説いたします。これからウェスタンブロットを始めようと考えている方やウェスタンブロットの原理・最適化の方法を学びたい方にお薦めのワークショップです。

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Kコース(定員12名)

リアルタイムPCRでの遺伝子発現解析のコツとポイント

 リアルタイムPCRは遺伝子発現解析やEGFRやk-rasなどのゲノム変異検出など幅広く活用されており、近年ではレーザーマイクロダイセクションやパラフィン包埋サンプル(FFPE)などの微量サンプルからも解析が可能となり、研究の多様性が広がっております。今回の実習では、遺伝子発現解析の流れを理解できるようにRNAからcDNA合成を実施し、リアルタイムPCRでの反応系構築、さらにデータ解析まで一連のワークフローを体験する事で、実験手技の流れとポイントを習熟する事を目的とします。また、実験反応の待ち時間などに、リアルタイムPCRの基礎原理から特殊なサンプルでのPCR Primer設計のポイント等も説明しますので、これから遺伝子発現解析を始める方のみならず、トラブル解決策を見出したい方、さらには新たな研究手法を身につけたい方にも適した内容で提供いたします。

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Lコース(定員16名)

病理切片を用いたがんのコンパニオンダイアグノスティックス

 イレッサやセツキシマブに代表される、がんの分子標的治療薬の利用が進み、がんのコンパニオンダイアグノスティックスの重要性がますます高まっています。2011年、大腸がんにおけるKRAS遺伝子や肺がんにおけるEGFR遺伝子変異解析を行うキアゲン社の体外診断薬がそれぞれ厚生労働省により承認されました。これらの遺伝子検査は日々大学病院の検査室や検査センターで実施され、その標準化や制度管理などが課題となってきています。本実習ではまずパラフィン包埋された病理組織切片からのDNAの効果的抽出方法について、その原理の解説と実習を行います。さらに抽出されたDNAを用い、実際に体外診断薬を用いたEGFR遺伝子変異の解析を行い、その検出原理や標準的ワークフローについて学習します。また、これら検査に用いるリアルタイムPCRを行う医療機器「ロータージーンQ」の操作方法とその遺伝子検査における応用についても紹介します。

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第37回 組織細胞化学講習会
「組織細胞化学の挑戦ー臨床応用研究への飛躍ー」

開催期日

2012年8月1日(水)~8月3日(金)


会場

講習会
高槻市現代劇場中ホール
(大阪府高槻市)

技術講習会 WetLab
大阪医科大学キャンパス
(大阪府高槻市)


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