教育に関する資料
解析力学
- 解析力学の基礎
量子力学や相対論力学の基礎となる解析力学の基本的なことがらについて解説する。解析力学ではラグランジアンやハミルトニアンが出てくるまでにかなりの純数学的な展開がある。どこまでが数学的なもので,どこからが物理学的なものかを明確に分けるようにした。また,空間・時間の並進対称性からそれぞれ運動量保存則・エネルギー保存則が導出される過程の説明は,ネーターの定理を使わず,作用積分の両端の微分を求めることによって行った。これが最も分かりやすいのではないかと考えられる。
相対性理論
- 相対性理論入門 1
相対性理論の核心部分を高度な数学を使わずに解説する。初学者が往々にして陥りやすい誤解の一つは,座標系の相対速度に由来するローレンツ係数と,一つの座標系の中の質点の速度に由来するローレンツ係数を混同することである。その点を明確にした。また,相対論的運動量の導出も,分かりやすく簡潔な説明を試みている。
- 相対性理論入門 2
ミンコフスキー空間についての解説。おまけとして,相対論的運動量を導出するために考えた等しい質量と速さを持った粒子の正面衝突をミンコフスキー空間で考えるとどうなるかを解説する。これによって固有時の概念の必要性が理解される。
- 相対性理論入門 3
相対性理論入門 1での相対論的運動量やエネルギーの導出はいくつかの仮定を設けることが必要であった。しかし,ミンコフスキー空間や固有時の概念を使うことで,より本質的な議論をすることができる。まず,自由粒子について説明する。
量子力学
反応速度論
その他
- 物理量と単位
学生のレポートを直して 30 年近く。教員でも誤解していることについて。
- モルとモーラー
M をモルと発音することは(残念ながら)決して誤りではなく,また molar concentration という名称も概念も欠陥の多いものである。
- 嗚呼黎明
教育の資料ではないが,卒業した大学で歌われた寮歌についての考察。
戻る