教室紹介

腹腔鏡グループ

腹腔鏡手術

当科における腹腔鏡下手術件数は年間約310件であり、日本産科婦人科内視鏡学会の4名の技術認定医が手術に当たっております。

疾患別では良性卵巣腫瘍の約93%、子宮筋腫の約75%を腹腔鏡下に手術しております。良性疾患に関しては、巨大筋腫に対して腹腔鏡下子宮全摘を行う際には筋腫核出を併用するなど、適応拡大に努力しております。また、卵巣嚢腫に対しては手術侵襲のさらなる軽減を目指し、単孔式や細径鉗子を用いた腹腔鏡手術を積極的に取り入れております。悪性腫瘍に関しては、初期子宮体癌に対して保険が承認された腹腔鏡下根治術を行っており、全国で最多の症例数となっております。先進医療として初期子宮頸癌に対しても腹腔鏡下根治術を行っております。

子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術

 

子宮鏡

子宮内腔病変に対する子宮鏡検査や子宮内膜ポリープ、粘膜下子宮筋腫、子宮内癒着、子宮奇形に対する子宮鏡下手術を積極的に行っております。子宮鏡検査は年間300例以上、子宮鏡下手術は年間30例程度で推移しております。

子宮鏡

臨床成績

当科における腹腔鏡下手術件数は年々増加傾向であり、本年度は約310件となりました。疾患別では良性卵巣腫瘍の131件、子宮筋腫の79件を腹腔鏡下に手術しております。良性疾患に関しては、巨大筋腫に対して腹腔鏡下子宮全摘を行う際には筋腫核出を併用するなど、適応拡大に努力しております。

また、卵巣嚢腫に対しては手術侵襲のさらなる軽減を目指し、単孔式や細径鉗子(下図)を用いた腹腔鏡手術を積極的に取り入れております。悪性腫瘍に関しては、初期子宮体癌に対する腹腔鏡下準広汎子宮全摘術および骨盤リンパ節郭清術を行っており、これまでに約240件と、全国で最多の症例数となっております。

悪性腫瘍に適応拡大することに関しては根治性の担保が重要であり、これまでの開腹術と比較して差がないことを論文にて報告しております。初期子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎子宮全摘出術は先進医療として行い、約30件施行してきました。日本産科婦人科内視鏡学会の技術認定医は寺井義人、恒遠啓示、田中智人、藤原聡枝の計4名で、2名が新規登録申請をしております。技術認定医によるドライボックスを使った教室内のセミナーを定期的に開催し、若手医師の育成にも力をいれております。

巨大筋腫症例に対する腹腔鏡下子宮全摘術

 

良性疾患:腹腔鏡下手術の件数 (2016年)

術式
件数
腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術
72
腹腔鏡下付属器摘出術
59
腹腔鏡下筋腫核出術
19
腹腔鏡補助下筋腫核出術
17
腹腔鏡下子宮全摘出術
43
手術件数の推移
悪性疾患に対する腹腔鏡手術

子宮体癌子宮体癌に対しては、本年度に保険収載された腹腔鏡下根治術を行っています。本手術は当院で、全国で4施設目に先進医療に認可され、現在までに240例を超えた症例に施行し、出血量が有意に少なく、術後早期回復、入院期間で有意に短い結果を残しております。一方で摘出リンパ節個数は開腹手術に劣らず同等であり、術中合併症もなく、全例術後再発なく経過しており、患者様に喜ばれています。子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎子宮全摘出術も先進医療として開始し、現在までに約30件施行しております。今後、症例を吟味して、安全に行っていきたいと思います。

 

 

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