入院診療

病棟および病室

脳神経外科の主病棟は、 5号館5階に位置する55病棟になります。 意識障害、大きな手術の術後などで症状が重篤な患者様に対しては、集中治療室(ICU: intensive care unit)で、ICUの専従医と共に治療に当たらせていただきます。 小児の患者様は、必要に応じて、小児外科病棟(36病棟)、新生児集中治療室(NICU: neonatal intensive care unit)に入院していただく場合があります。

個室を希望される患者様は、入院予約時に外来スタッフへお知らせください。
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手術直後の一定期間のみの個室での療養も可能です。希望される場合は、入院後に病棟師長にその旨をお知らせください。

ナースステーション 4人部屋 個室

入院療養に関する当科の特色

私たちは、患者様の「一日でも早い回復」と「安全で、快適な入院生活」を提供することを心がけています。

(→当科の基本理念、疾患別の治療内容の特色もご参照ください)

1. 病状のご説明

面談室

入院当日に担当医師より、病状・入院診療計画についてご説明させていただきます。また、看護師より入院生活のオリエンテーションがあります。手術のご説明は、手術前日ではなく、か数日前になるべくご家族全員に来院していただいた上で、1-2時間をかけて丁寧な説明を行っています。退院前には、退院後の生活について、担当医師、担当看護師より説明があります。その他にも、随時、ご説明いたしますので、説明を希望される場合は、あらかじめスタッフにお知らせください。 神経の病気は難しいと思われがちですが、複写式の病状説明用紙を作成し、患者様本人またはご家族に一部を手渡し、説明内容を後で読み直すことが出来るように配慮しています。

2. 診療体制

中枢神経疾患の急性期治療として、チーム医療を行っています。入院時に担当医師と担当看護師が決まります。リハビリテーションが必要な場合は、理学療法士、作業療法士、言語療法士が診療チームに加わります。その他、病状に応じて、栄養士による食事指導、ケースワーカー(MSWとも呼ばれます)による退院後の療養相談が行われます。 週3回(週間予定参照)の検討会と病棟回診があり、個々の患者様の検査結果、治療方針がスタッフ全員により検討されます。 病棟専従医師として病棟主任が、すべての入院患者様の回診を毎日行い、病状変化の早期発見に努めると共に、若手担当医の指導、診療内容の評価・点検を主治医と共に担当しています。病棟主任は、米国脳神経外科研修制度におけるチーフ・レジデント(卒後6~7年目で非専門医)に相当するポジションですが、当科では日本脳神経外科学会専門医の資格を取得した中堅医師がこの任につき、卒後研修病院における診療の質の確保に配慮しています。

3.手術

顕微鏡手術(マイクロサージャリー)

大きな手術の術後は、集中治療室 (ICU)に入室し、神経症状、全身状態が落ち着くのを待って(多くの場合、手術の翌日)、病棟に帰室します。手術が終了後、ICUにてご家族は患者様に面会していただけます。また、執刀医から手術についての説明があります。 より患者様に優しい手術として、手術前の散髪を原則的に廃止し、最小限度の悌毛で開頭術を行っています。適応があれば、全く悌毛せずに手術を受けていただくこともあります。退院時には、手術創が完全に頭髪に隠れ、目立たない状態となります。

4.術後療養

クリニカルパスの導入を推進し、安静度の早期拡大、早期離床、リハビリテーションの早期開始を図っています。 神経疾患の治療過程では、病状によっては、事故防止のために、やむを得ず行動制限(身体抑制・拘束)が必要な場合がありますが、患者様あるいはご家族にご説明・ご同意いただいた上で、精神的な苦痛を与えない必要最小限度の抑制ですむように配慮しています。

週間予定

【病棟週間予定】

退院後の療養計画

入院中の患者様やご家族にとって、「神経症状は回復するのか、後遺症として残るのか」、「結局治るのか、再発するのか」という疑問は、最も不安で、気がかりな事項の一つですが、中枢神経疾患の多くは、入院中の急性期治療だけで治療が完結することはありません。最終的な転帰 (6ヶ月後や1年後の日常活動度、生活の質)を向上させるためには、退院後の療養の継続性が重要となります。 このため、入院中から担当医師、担当看護師、理学療法士・作業療法士・言語療法士(リハビリテーション科)、ソーシャルワーカー(医療相談部)が協力して、患者様、ご家族の希望を取り入れながら、退院後の療養計画を作成します。 退院療養計画の作成に当たって、まだ急性期治療、急性期リハビリテーションの段階では最終転帰を正確に判断することは出来ませんが、可能な範囲で回復予想をご説明させていただきます。重症であれば、専門施設でのリハビリテーション継続の意義や回復の限界についてもお話しし、今後必要とされる介護サービスの選択肢も提示させていただきます。

1.自宅へ退院される場合

病診連携室を通じて、かかりつけ医療機関へ再度ご紹介させていただきます。逆紹介とも呼ばれる病診連携システムです。高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病は脳卒中の危険因子であり、これらの基礎疾患の長期管理が再発予防(二次予防)に重要であるからです。かかりつけ医が決まっていない患者様には、かかりつけ医の紹介もさせていただきますので、お気軽にご相談ください。必要に応じて、退院後の食事の摂り方などについて栄養士による指導も行います。もちろん、かかりつけ医療機関と連携をとりながら、病状に応じた間隔で当科外来にも定期的に通院していただきます。

2. 治療終了後も麻痺などの神経症状が残存し、リハビリテーションの継続が必要と判断される場合

回復期リハビリテーション病棟、亜急性期病棟、療養型病棟を有する病院へ転院の上、必要な療養とリハビリテーションを継続します。ソーシャルワーカー、理学療法士、作業療法士、言語療法士と相談し、いくつかの選択肢の中から患者様の病状に応じて、最も適した転院先を決定します。さらに、これらの施設を退院後は、自宅へ退院された患者様と同様に、かかりつけ医と連携をとりながら、通院での外来診療を継続します。