脳腫瘍は怖くない!
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脳神経外科スタッフ 執筆 スタッフ
脳腫瘍の診断
 私たちの施設(大阪医科大学・脳神経外科)では、特に脳腫瘍の治療に力をいれています。今回、日本脳腫瘍の外科学会を主催するにあたって、一般の方々にも脳腫瘍がどんな病気であるか、ご紹介することを目的にこのホームページを作りました。本学会では、『合併症のない脳腫瘍手術を目指して』というテーマを掲げました。これは、できるだけ低侵襲(患者さんに負担を掛けることなく)で合併症を来たさず、なおかつ水準の高い治療を皆様に受けていただくことをモットーとしているからです。
 悪性脳腫瘍の手術では、患者さんに負担の少ない画像検査で、術前に腫瘍の診断や脳の機能を詳細に検討いたします。そして実際に腫瘍の手術に際しては、腫瘍の摘出度を高めるため、われわれが独自に開発した、腫瘍だけを光らせることのできる蛍光色素を観察できる手術顕微鏡(図9)や手術支援 (ナビゲーション)装置を用いています。一方、手術の安全性を高めるため、運動や言語の中枢に近い腫瘍に対しては、誘発電位モニタリング、硬膜下電極による脳機能マッピング、覚醒下の開頭術を行い、神経機能の温存にも最大限の注意を払っています。
 放射線治療に関しては、適応がある症例では、熱外中性子を用いた非開頭ホウ素中性子補捉療法(BNCT)を導入しています(図10)。 転移性脳腫瘍などに対する定位的放射線治療(エックスナイフ)にも、放射線科と協力しながら積極的に取り組んでいいます。
 化学療法に関しては、腫瘍の遺伝子型に応じて治療薬を選択するテーラーメイド治療を行なっており、前述しましたテモダール®も早くから積極的に使用しています。
 更に、それぞれの治療をより有効にするための基礎研究にも力を注いでおります。
 以上、多方面から集学的に脳腫瘍の治療に取り組むことで、より安全で質の高い脳腫瘍治療を実現すべく日々努力しております。現在、脳腫瘍は多くの方が後遺症無く治療を受け、治癒させることが可能な疾患になってきました。決して落ち込まれることなく、勇気と希望を持って、積極的に治療に取り組まれますよう願っております。
このホームページが、少しでも脳腫瘍を患う患者さんのお役に立てればと思って作成いたしました。ご質問やご相談されたいことがございましたら、気楽にご連絡ください。
図9:アミノレブリン酸を使うと、通常では分からない脳腫瘍が赤く光る(上)。フルオレセインでは緑色に光る(下)。
         
図10:中性子捕捉療法を行う原子炉の様子。
 
Department of Neurosurgery, Osaka Medical College