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台北医学大学看護学部春期短期研修派遣 学生研修レポート


台北医学大学看護学部の留学を経て 
(浦岡 芽生さん) (派遣時3年生)

 私は今年の三月の上旬に約一週間、台北医学大学に留学に行きました。
直前まで三年生の半年間の実習が続き忙しい時期と重なっており、応募が私だけであったことや、英語は好きでしたが海外に行ったことがなかったため、留学する前はとても不安でした。

 しかし、TMUの生徒や、先生方、スタッフの方のおかげで、この1週間の1日1日が私にとって楽しくて、たくさんの学びがあり、かけがえのない日々でした。私自身の学業との関係で一週間しか滞在できなかったことが一番の後悔です。この場をもって、TMUの学生やスタッフ方々に心から感謝を申し上げます。

 特に初日では大学の寮に着いた途端、台北医学大学の学生やスタッフの方に歓迎していただきました。みんな丁寧に大学の事を教えてくださり、とてもうれしかったのを覚えています。日本の他の大学の学生も沢山参加されていて、心細いと感じることはありませんでした。それから毎日TMUの学生がいろいろな観光やご飯に連れて行ってくださり、放課後がとても楽しみでした。

 一週間を通して、主に台北医学大学の看護の講義や附属病院での実習、医療施設の見学などをさせていただきました。台湾での社会保険制度や、看護の歴史的背景、看護の教育プログラムや実習内容など様々な視点から台湾の看護を学ぶことができました。医療機器や病院の業務システムなど様々な点で日本との違いがあっただけでなく、特に私が看護において、今まで当たり前だと思っていたことが大きく変わった場面がいくつもあり、毎日が驚きの連続でした。

 例えば、日本では、患者さんの体を拭いたり、褥瘡にならないよう体位を変えたりすることが当たり前であり、看護師として大きな役割であると思っていました。しかし台湾では、患者の身の回りの世話は家族が行うことが一般的でした。患者さんのベッドの隣にはもう一つベッドがあり家族が長期間滞在できるようになっていました。患者さんにとって一番身近で安心できる家族によってケアを受けることができるのは利点があると思います。そして、家族は仕事を休んだりしながら患者さんにずっと付き添っている光景を見ると台湾の家族の絆の強さを感じました。

 また、実習では、看護学生が病院で医療行為を行っていました。日本では基本、資格を取るまでは、血糖測定や吸引、注射などは禁止されています。しかし私が同行させていただいた看護学生の方は一人で行っており、まるで本当の看護師のように見えました。師長さんに、チーム医療に関わっている職種を尋ねると、看護師、医師の次に{看護学生だね}と答えていました。このことから、台湾では学生になった時点で、医療チームの一員として責任と、より実践的な医療技術が求められていると思いました。

 このように、私はいくつかの日本の看護との違いがありましたが、一番感じたことは、それは台湾と日本と比べてどちらが良い・悪いと決めるものではないという事です。その理由は、台湾と日本の文化や価値観・歴史が違うからです。患者さんの特徴や考え方や価値観があり、その求められているものに応じて、今の看護がうまれてきたのだと感じました。違いがあるというところではなくどうして看護に違いがあるのだろうという背景や過程も大きな学びとなりました。そして、台湾の学生も日本の看護に興味を持っており、お互いの看護の事を伝えあい、理解し合うことができた瞬間が今でも忘れられません。

 私は今まで看護とは教科書や先生から教わったことが看護だと考えながら日々過ごしていました。しかしこの留学を通して、看護とは知識や教わるものだけでなく、患者さんの希望を満たすために存在していることを改めて感じました。留学から約4ヶ月が経ちましたが、この学びは日々の勉強にもいかせていると感じていますし、今後将来への看護職者の視野が大きく広がりました。

 最後に私の留学を支えてくださった佐々木先生、横山先生、中山国際センターの皆様、応援し見送ってくれた友達や家族にも御礼申し上げたいと思います。有難うございました。

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