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台北医学大学看護学部短期研修派遣 学生研修レポート


台北医学大学での研修を通して 
(看護学部 増田 遥さん) (派遣時3年生)

  私は2週間台北医学大学での研修に参加した。研修では台北医学大学の教授から災害看護や母性看護、漢方といったレクチャーや、ターミナルケア病棟や認知症患者の病棟などのオリエンテーションを受け台湾特有の医療問題とそれに対する看護について学んだ。また放課後や休日にはバディと一緒に夜市や九?へ観光に行った。毎日のようにバディの学生が声をかけてくれ、ローカルな食べ物を食べることができ、台湾の食文化にも触れることが出来た。

 レクチャーや実習を通して、台湾では家族が患者と一緒に病室で生活すること、看護師のケア内容は医療的なケアが中心であること、看護学生が看護師の一員として服薬管理や採血をすること、東洋医学や漢方の普及など日本と異なることが沢山あり、それを目にする度に驚きを感じていた。また、看護学生と一緒に看護師についてラウンドした際、看護師が患者とコミュニケーションをとるのは主に朝のバイタルサイン測定の時だけであり、このような短い訪室時間でどのように信頼関係を築いているのだろうと疑問に思っていた。

 このような違いを目にするとどちらが良いか悪いかという比較をしがちであり、私も最初は戸惑いの方が大きかった。しかし、2週間でその意識は変わった。看護師の人数が少なく業務が多いことで看護師が1人にかける時間が短くなるため、患者の安全を保つ目的で学生が医療ケアをしていたり、家族が一緒に生活しているとわかった。また、日本と比べて訪室時間が短いのは、患者や家族が自分の気持ちを直接看護師に伝えることができる国民性であるため、日本のように非言語的コミュニケーションから患者のニーズを読み取るという過程を重要視していないのではないかと感じた。このような看護の違いは日本と同様、患者中心の看護を提供するという同じ視点で患者を見た時に、患者の国民性や価値観が違うために生まれたものであると感じた。

 今回、台湾という歴史や文化が違う国で研修をすることで日本で勉強や実習をしているだけではわからなかったことが見えてきた。さらに、違いがあることに驚くだけではなく、違いがあることは前提として考え、どのような違いがあるのかなぜ違いがあるのかということに目を向けることが重要であると学んだ。このような視点は、将来看護師として海外支援をしたいという自分の夢に対しても不可欠なものであり、その国の本当のニーズを理解する一歩になるのではないかと感じた。さらに言語の勉強や各国の医療制度についても学びを深め、看護師として何が出来るか考えていきたいと強く思った。

 最後に、このような学びができたのも研修前の準備をしてくださった中山国際センターの松本さんをはじめとする皆様や佐々木先生、台北医学大学の教授さんや看護師さん、バディの学生、そして一緒に参加した3人の同級生のおかげであると感じている。このような機会をくださりありがとうございました。

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