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台北医学大学看護学部短期研修派遣 学生研修レポート


台北医学大学研修感想文
(看護学部 北村典子さん) (派遣時3年生)

・学習成果について
 研修参加前に、昨年台北医学大学での研修に参加された方に医療英語の教材冊子を貸していただき、医療英語を勉強していたことや高校時代や大学の長期休暇を利用した語学留学の経験により、安心して研修に参加することができました。また、今回は二週間を通して三回プレゼンテーションを行う機会がありましたが、研修前・研修中に用意をし、満足のいく発表ができたと思います。しかし、病棟で医師、看護学生と話をした際に勉強不足のため、学習できていない医療英語が出てくることもあり、電子辞書を使って調べることもありました。また、看護技術、看護の知識もより深めて研修に参加することでさらに質問の内容も変わっていたのではないかと思うこともありました。今後、看護・語学力双方をより深く学ぶ必要があると感じることができました。


・台北で経験したこと
 一番印象的であったのは、台湾では学生時代から吸引や導尿、採血やルート確保等の専門看護技術を病棟で患者さんに実施できるということでした。また、電子カルテへの記載も単独で行っており、看護学生であっても看護師同様の責任があることを学びました。看護学生時代から看護師と同じように実習をすること、またレクチャーをしていただいた教授のお話で学生時代から寝る間を惜しんで勉強に励むようにと学生を激励していることをお聞きし、台北医学大学の学生の学習意欲はこれらの環境によって非常に高いのではないかと感じました。実際に学生と話をしていても、看護師になってからはプロとして働く必要があり、学生時代に練習を積んでおかなければ後に自分自身が苦しむことになる、とお聞きし、私自身も学生時代から看護知識はもちろんのこと、技術も自主的に学んでいかなければならないということを強く感じました。 さらに印象的であったことは、学生と看護師の距離感が近いということでした。病棟では一緒にご飯を食べていること、実習中も常に笑顔で話をされている姿を見て、学生が実習をしている中で質問しやすく、積極的に学習しやすい環境であると感じました。 また、台湾では普段の授業のレジュメも英語で作成されており、加えて病棟でも医薬品の名前などはすべて英語で表示されているため、非常に医療英語を学びやすい環境であると感じました。Clinical Observationの際に四回生の学生について実習をさせていただきましたが、一日を通して会話をしている中でも、疾患や手技等すべてわかりやすく英語で説明をして下さり、卒業するまでに他国から研修生が来られた時に私自身も彼女のように対応したいという目標ができました。

・プログラムの内容について
 Clinical observationは二週間に二日間でした。今回私たちは三回生後期の半年間の実習を経てのClinical observationであったため、台湾の病院の看護システム、物品、台北医学大学の学生の実習と自分たちの実習との違い等に非常に気づきやすかったと感じました。他の学生と病棟での研修後に学びを共有し、他の病棟にも行ってみたいと思うこともあったため、もう少し病棟での一日研修の日が多ければさらに多くの学びが得られるのではないかと感じました。また、三回レクチャーに参加させていただき、それぞれのレクチャーで日本の看護や医療との相違点、類似点どちらも比較して考えることができ、台湾の医療、看護から学ぶこと、日本の医療、看護を伝えていく必要があると感じることができ、今回レクチャーで学んだことを無駄にせず、今後さらに日本の災害看護、東洋医学、産後ケアについて学生時代に学びを深めていきたいと思いました。その他、city tourや病院見学など、勉強とアクティビティーが二週間で多く盛り込まれており常に新しいことを学ぶことができ、非常に充実したプログラム内容でした。


・今後の自分の進路への影響について
 今までの留学はすべて語学留学であり、海外で看護を学ぶ研修に参加することは初めての経験でした。今回の二週間の研修を通して、日本と海外の看護ケアシステムの違いや、日本と同じように自然災害や少子高齢化等の問題を抱えている台湾と共同してこれらの問題への対策を考えていく必要性を改めて感じることができました。今までは海外で看護師として働きたい、と漠然とした目標のみに留まっていましたが、今回の研修を経て今の自分に何が足りていないのか、どんなことを学ぶ必要があるのか、海外の看護を学ぶためにはまず日本の看護、社会保険、文化等を深く知っておく必要があることに気づくことができました。これらの気づきを、学生時代でできる限り深めるとともに、看護師になっても明確に目標をもってキャリアアップをしていきたいと思います。 最後になりましたが、中山センターの皆様をはじめ、佐々木先生、カルデナス先生にはこの研修を通して大変多くの支援をしていただきました。皆様のおかげで充実したかけがえのない経験をすることができました。本当にありがとうございました。

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Nakayama International Center for Medical Cooperation