白内障外来
       
      担当医
        現在大阪医科大学眼科では年間約1800件の手術が行われており、その中で白内障手術は約900件です。外来を担当しているスタッフはそれぞれに専門分野を持っていますが、白内障治療に関しては基本的にすべてのスタッフが対応しています。かかりつけの先生とご相談の上、診療時間(午前8時〜11時)に受診して下さい。緑内障や網膜疾患、角膜疾患に伴う白内障に対してもそれぞれ専門分野のスタッフが同時手術を行うなどの対応をしています。
       
      白内障とその症状
        眼の中には凸レンズと同じ形をした水晶体という部分があり、網膜にピントを合わせる役目をしています。何らかの原因で水晶体がにごってしまった病気のことを白内障といいます。
主な症状は視力低下(かすみ目)とまぶしさです。初めは小さいものが見にくいだけですが、進行するとすりガラスを通してものを見るような感じになり、大きな文字や人の顔まで見えにくくなります。部屋の中から晴れた屋外にでたとき、まぶしく感じて見えにくいという症状で気がつくこともあります。
多くの場合両眼に発症しますが、左右の差がかなりある場合もあります。
       
左:正常な眼
   水晶体を通って、
   網膜にピントが合う
右:白内障の眼
   水晶体が濁っているので、
   光がさえぎられて見えにくくなる
         
      白内障の原因と治療 白内障の原因と治療
        一番の原因は加齢(年を取ること)です。60歳〜70歳ぐらいになれば、程度の差はあれ白内障が生じるといわれており、80歳以上ではほぼ100%の方に生じています。早い方なら40歳代から始まることもあります。外傷(眼の打撲、刺し傷)や病気(網膜剥離、アトピー、糖尿病など)、薬の副作用(ステロイド)、放射線によって起こることもあります。水晶体内にあるタンパク質などの物質に変化が起こって生じると考えられています。
点眼薬は、この変化を防ぐのに有効だといわれていますが、一度濁った水晶体を透明にはできません。また、個人差はありますが加齢によって少しずつ進行していきます。現時点で視力を回復するために有効な治療は手術しかありません。
         
      手術の時期
        手術は「その人にとって見にくくなってきたとき」が、いい時期であるといわれています。一概に視力の数字だけでは決められませんが、運転をされる方なら0.7ぐらい、読書や手芸をされる方なら0.4〜0.5以下になればそろそろ手術時期だと考えればよいでしょう。めったにないことですが、「白内障が他の病気を引き起こしそうになったとき」には、こちらからお勧めすることもあります。
         
      手術について
        手術はほとんどの場合局所麻酔で行います。消毒のあと、当院では点眼麻酔(目薬による麻酔)とテノン嚢下麻酔(注射による麻酔)を行います。麻酔のせいで、手術ではほとんど痛みを感じることはありません。
最も広く行われているのは超音波乳化吸引法です。角膜と強膜(「くろめ」と「しろめ」)の境目を数mmほど切開し、水晶体を包んでいるカプセルに丸い穴を開けて、核(中身のにごった部分)などを超音波で砕いて吸い取ります。手術後には水晶体の代わりにレンズ(メガネ、コンタクトレンズ、人工レンズ)による補正が必要になりますが、最近ではほとんどの場合、人工レンズが使われています。最後に切開した場所を閉じて手術を終了します。
白内障手術は、一般には大きな合併症が少なく、安全な部類の手術といえます。正味の手術時間は大体20分?30分ぐらいです。しかし、眼の状態(散瞳しにくい、核が硬い、水晶体のカプセルが弱い、など)によっては、時間がかかることもあります。少ないとはいうものの合併症が全くないわけでもありません。
白内障が進みすぎて水晶体の核が硬くなってしまっている場合には、切開を広めにして核ごと取り出す方法(嚢外法)に切り替えることもありますし、初めから嚢外法で行うこともあります。嚢外法や嚢内法の場合は、時間が少し余分にかかります。
嚢内法 嚢外法 超音波乳化吸引法
人工レンズ
人工レンズが入った状態
いろいろな手術方法
         
        大学への通院時間が短い、ほかに大きな病気がない、比較的年齢が若いという患者様に対しては3泊4日の短期入院などで対応もしていますが、外来での待ち時間が長いため原則的には入院の上手術をしていただいております。
病気が白内障だけであれば、手術によって視力回復が期待できます。ただ、他に病気(例えば角膜混濁や網膜変性、緑内障などの病気)がある場合には、それによって低下している分の視力回復までは期待できません。個人個人で状況が異なりますので、外来受診時や手術の説明時に主治医の説明をよく聞いてください。
         
             
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