コンタクトレンズ外来
       
      外来担当医
      月曜日:馬渕享子
木曜日:舟橋順子
       
      近視・遠視・乱視や手術後の無水晶体眼へのコンタクトレンズ処方、角膜白斑・無虹彩眼への虹彩付きコンタクトレンズ処方等を行っています。木曜日は円錐角膜の専門的な処方や相談、ハードコンタクトレンズの調整も行っています。
       
      コンタクトレンズは医療用具であるとの考えをもとに、それぞれの患者様に対してのコンタクトレンズの処方やトラブルの対処はもちろんのこと、レンズの手入れや定期検査の大切さ等を徹底して指導しています。色々なトラブルを抱えて受診される方が多いため診察に時間がかかりますが、できるだけ丁寧な診察と指導を心がけています。
       
     
ものが見えるしくみについてお話しますと、眼に入ってきた光は角膜と水晶体を通り屈折して、網膜に像を結びます(眼球断面図)。屈折の程度は、眼軸長(眼球の長さ)や角膜・水晶体の形によって決定されます。これらに異常があると網膜上にピントが合わなくなりはっきりとは見えません。ピントを合わせるために何らかの手助け(視力矯正)が必要となります。視力矯正が必要なものには近視、遠視、乱視等があります。
       
      近視:網膜より前方にピントが合う状態。眼軸長が長いために生じる軸性近視と、角膜・水晶体の屈折力が強すぎるために生じる屈折性近視があります。

遠視:網膜より後方にピントが合う状態。眼軸長が短いために生じる軸性遠視と、角膜・水晶体の屈折力が弱すぎるために生じる屈折性遠視があります。

乱視:角膜表面の曲がり具合は、一般的には縦方向と横方向はほぼ同じですが、それが異なるため網膜にはっきりとピントを合わせることができない状態。乱視のうち、角膜の中央より少し下方の部分が前方へ突出してくる病気を円錐角膜と言います。思春期に発病し、徐々に突出が強くなり視力低下で発見されることが多いのですが、当院では角膜形状解析装置を使って早期診断にも努めています。円錐角膜で失明することは無く、30歳台になると進行は停止することが多いと言われています。
       
      次に治療についてお話します。
       
      近視・遠視・乱視のいずれも眼鏡やコンタクトレンズで矯正を行います。眼鏡とコンタクトレンズの特徴を比較すると表1のようになります。コンタクトレンズ作成希望で受診された場合でも眼鏡をお持ちで無い方には、眼に対して最も安全である眼鏡の作成を、まず指導しています。
       
      コンタクトレンズにはハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズがあり(写真)、それぞれの特徴を比較すると表2のようになります。最近よく使用されている使い捨てコンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズになります。これらの特徴と患者様の眼の状態・生活環境等を考慮して選んでいきます。残念ながら、希望されるコンタクトレンズが合わない場合や、コンタクトレンズ自体が合わない場合もあります。
       
      円錐角膜は、軽症の時は眼鏡やソフトコンタクトレンズでも良好な視力が得られますが、進行するとハードコンタクトレンズでなければ視力が得られなくなります。適正なハードコンタクトレンズを装用することによって進行を抑えることができるとも考えられています。ただし角膜の突出が強くなりコンタクトレンズの装用ができない、あるいは装用しても視力が出ない状態になった場合は角膜移植手術を行ったりします。
       
      表1:眼鏡とコンタクトレンズの比較
  眼鏡 コンタクトレンズ
取り扱い 簡単 やや難しい
装用時間の制限 なし あり
装用練習 不要 必要
スポーツ 不便 便利
視野 狭い 広い
見え具合 倍率・距離感が変化する 眼鏡ほど変化しない
合併症の危険性 なし あり
紛失・破損 少ない 多い
寿命 長い 短い
定期検診 1〜数年ごと 1〜3ヶ月ごと
費用 安い 高い
             
      表2:ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズの比較
  ハードコンタクトレンズ ソフトコンタクトレンズ
装用感 少し悪い 良い
慣れるまでの時間 長い 短い
スポーツ時の装用 激しいスポーツには不適 適する
乱視の矯正効果 高い 低い
角膜障害 軽度の障害でも異物感が強いため、気付きやすい 異物感が少ないため障害の発生に気付きにくく、悪化してからしか気付かない場合がある
お手入れ方法 簡単 煩雑
合併症の危険性 なし あり
変形・破損・汚染 しにくい しやすい
寿命 長い 短い
維持費 安い 高い
             
           
ハードコンタクトレンズ(左)、ソフトコンタクトレンズ(右)
             
             
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