角膜外来
       
      担当医
        月曜日: 清水一弘、向井規子
火曜日: 服部昌子
水曜日: 清水一弘、勝村浩三、佐野洋一郎(隔週)
金曜日: 勝村浩三、山上高生
       
      角膜外来の概要
        角膜(かくまく)外来は黒目の表面である角膜と、白目の表面である結膜(けつまく)をみる専門の外来です。“目は口ほどにものをいう”といわれますが、そのためにも綺麗な角膜であることが大事です。角膜外来ではグループとして8名、大学内の常勤医3名が日常の診療と救急疾患に対応しています。最近多いドライアイも涙液油層観察装置を診療に取り入れ、個々の例に即した治療を行っています。膠原病などの内科疾患に伴うドライアイは総合病院の特性を生かし、膠原病内科と連絡を取り合って治療を行っています。ドライアイに関する臨床研究は海外の学会でも発表しています。角膜移植手術や先端医療である羊膜移植に関しても倫理委員会の承諾のもとに行っています。結膜炎などの細菌検出に関して阪大微生物研究会と菌検出および抗菌点眼薬に関する共同研究を行っており、種々の講演会や学会などでその成果を発表しています。
         
      対象疾患
         
        <角膜、結膜疾患>
        角膜疾患で最も多いのは乾き目(かわきめ)とよばれるドライアイです。涙が少なくて乾く場合と、部屋の乾燥やパソコンの画面を見続けたりコンタクトの装用などで涙が蒸発しやすい乾き目があります。
目を突いたりコンタクトレンズで目に傷が入り、そこにバイ菌(細菌)やウイルス 、カビがつき角膜に病気が生じることを角膜炎、さらにひどい状態を角膜潰瘍といい ます。ヘルペスウイルスによる角膜炎は有名です。角膜潰瘍に代表される前眼部眼感染症疾患は初期診断と速やかな治療が必要です。
角膜変性症は遺伝性の疾患で角膜が濁るために見えづらくなる病気です。中年以降発症してきますが、近年よい治療法ができました。
角膜の型は前に弯曲しているお椀型をしていますが、その形状がくずれて円錐状になる病気を円錐角膜といい強度の乱視が生じます。円錐角膜の診断には角膜を等高線のように見立てて評価する角膜形状解析検査を行うことによって今まで見逃されていた乱視も検出可能となっています。
         
      <円錐角膜の角膜形状解析>

          角膜を透明にしているのは角膜の最も内側にある内皮細胞という組織です。目の治療を受けられた後で傷んで生じてくることが多く、水膨れのようになるため水疱性角膜症とよばれ、かすんではっきり見えなくなってしまった状態のことをいいます。
         
         <角膜内皮細胞解析>

          その他、はやり目(流行性結膜炎)やアレルギー性結膜炎、アトピー性結膜炎などによって充血などが続くことがあります。
           
        <角膜、結膜の治療>
          ドライアイにはヒアルロン酸の点眼や人工涙液の点眼を行いますが、無効例には涙の出口(涙点)を害のない詰め物で留めて涙が目にいきわたりやすくする涙点プラグをおこないます。切ったりするわけではなくはめ込むだけですので痛くなく外来でできます。
バイ菌(細菌)やカビによる角膜炎や角膜潰瘍は放置するとほとんど見えなくなることもありますので原因となっている菌などに対して有効な薬剤投与が必要になります。 角膜変性症は角膜薬剤で治療する方法と角膜移植の 二つの方法がありますが、どちらの治療も可能ですので適応を考えて選択させていただきます。
円錐角膜はまず専用の治療用コンタクトを試みてもらいます。
水疱性角膜症、角膜白斑では必要なら角膜移植を行います。当院では従来からの全層角膜移植以外にも、表層角膜移植、深層角膜移植、角膜内皮移植といった従来よりも少ない侵襲で必要な角膜の部位のみを移植する術式を症例に応じて行っています。手術に必要なドナー角膜はアメリカのシアトルアイバンクと提携しており、約1ヶ月お待ちいただくだけで手術可能です。もちろん、十分な検査を行い安全と確約された角膜だけを使用しています。

         
       <角膜移植術前(角膜白斑)>

         
          <角膜移植術後>
             
             
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