神経眼科とは
        「ものが見えにくい」という症状は、必ずしも眼の中に原因があって起こるとは限りません。ものが見えるためには、眼から脳へ情報が伝達され、その情報が適切に処理される必要があります。また眼はバランス良く見たいものを追う必要があります。物が二重にみえる、物が揺れて見える、動いているものが見えにくいなどの症状は、脳などのもっと高次の異常で生じている可能性があります。それらの原因の中には脳梗塞、腫瘍など生命予後に関わるような疾患が隠れている場合も考えられます。神経眼科の診療では、眼球の中にとどまらない視覚情報処理の異常を診断し治療しています。診察には、視野検査(見える範囲を調べる)、眼球運動検査、画像検査(MRI、CT)など色々な検査が必要で、診断までに何回か通院が必要となることが多いことをご了解下さい。
         
      外来担当医
        火曜日:奥 英弘
木曜日:松尾純子
金曜日:菅澤 淳
         
      視神経疾患(視神経炎など)
        視神経は眼からの情報を脳に伝えるコードのような働きをします。視神経の病気では、中心部分が見えにくくなり(中心暗点)、強い視力障害が自覚されます。手足の抹消神経と違って、障害を受けた視神経は再生せず、適切な治療が受けられなかった場合、後遺障害が残ることになります。視神経が障害を受ける原因には遺伝、循環障害、外傷、副鼻腔炎からの炎症波及など様々なものがあげられますが、タバコやアルコールなど嗜好品の過度の摂取や栄養障害でも生じます。なかでも特に重要な視神経疾患として、全身の神経を障害する多発性硬化症の初発症状として発症することが多い特発性視神経炎があげられます。したがって視神経を障害している原因検索が非常に重要で、それによって治療方法が異なってきます。早期診断と治療が後遺障害を回避するカギになります。
     
 
腫脹した視神経乳頭   中心暗点を示す視野
         
         
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