斜視弱視外来
       
      外来担当医
        月曜日: 江富朋彦
火曜日: 奥 英弘、(内海 隆)
水曜日: (荘野忠朗)
木曜日: 菅澤 淳、(松尾純子)
金曜日: 菅澤 淳、江富朋彦
       
      斜視外来概要
       
        >>斜視のお話
         
        斜視とは、両眼の視線が正しくみる目標に向かわないものをいいます。
        外見上は、目の位置がずれるもので、内側にずれるものを内斜視といい、外側にずれるものを外斜視といいます。水平方向だけでなく、上下にずれるものもあります。
斜視の中には、常に斜視になっているタイプのものと、正しい位置になったり斜視になったりするタイプのものとがあります。
        斜視のタイプによってその治療方法や緊急度は異なります。
        内斜視は外斜視に比べて治療を早く開始する必要があります。生まれつきや、幼い子供の頃に発症した斜視を放置しておくと弱視になってしまうことがあります。特に片方の眼が決まってずれている場合はその眼が弱視になってしまう危険性はとても高いと言えます。その場合は、正しい位置にある方の眼をアイパッチなどで遮閉して、斜視になっている方の眼を働かせるようにします。そして両眼自由に使えるようにします。また、代表的な内斜視のタイプとして、遠視が原因となっているものがあります。このタイプの内斜視には正しい眼鏡を装用して目の位置を矯正します。遠視が原因であるのに眼鏡を装用せずに手術をすると逆に外斜視を引き起こす危険性があります。ですから必ず内斜視の場合は精密な屈折検査を行い潜伏している遠視も確認し、遠視がある場合は正しい眼鏡を装用する必要があります。遠視に関係なくもともと内斜視になっているタイプのものや、遠視の眼鏡を装用しても部分的に内斜視が残るタイプのものは手術の対象となります。
内斜視が残るタイプのものは手術の対象となります。 これに対して、外斜視は多くのものが斜視になったり正しい位置になったりする間歇性外斜視と呼ばれるタイプのものです。間歇性外斜視は正位の時は両眼を使っているので視力や両眼視機能の発達を妨げる可能性は低く、弱視になりにくいと言えます。治療は、ずれの量がある程度以上で外見上や視機能の問題がある場合は手術の対象となります。両眼視機能があって、ずれの量が少ない場合で正しい位置に保つ力が弱い場合は訓練を行う場合もあります。また外斜視では一度手術で治療しても数年後に再発し、2回目の手術が必要な場合もあります。

いずれにしろ、斜視のタイプやずれの量、両眼視機能などを十分に検査をした上で治療方針を決定することが大切です。
         
        >>外斜視の詳しいお話
         
        外斜視の病因・病態・臨床徴候
        外斜視は大きく恒常性と間歇性に分けられるが、大部分(90%)は正位のときと外斜視のときがある間歇性外斜視である。発症の原因として左右の眼の視力の差がある場合や何らかの原因で両眼視機能(物を立体的に見る力など)が獲得されなかった揚合などがあります。2〜3歳以降に発見されやすく、注意力が散漫になったり(落ち着きがない)、疲れたり、眠くなったり、起床直後、体調が悪いときに外斜視がでる。戸外での片眼閉じ、まぶしがる、眼精疲労、時に複視の訴えもあります。見た目は下記のようになります。
       
        原因としては
          1) 眼筋の解剖学的異常眼筋の肥厚や繊維化など筋肉そのものの異常。
2) 眼筋の付着異常。
3) 眼筋の神経支配のアンバランス
       などがあげられます。
         
        治療方針決定のための検査としては
          1) 斜視角の測定
2) 視力測定、屈折検査と矯正
3) 前眼部、中間透光体、眼底検査などにより器質的疾患除外
4) 眼球運動検査
5) 両眼視機能検査、網膜対応検査
       経過により手術を行う。
         
        手術適応
          1) 特に遠見・近見にて20プリズム以上外斜視が認められた場合。
2) 眼精疲労や複視など自覚する場合。
3) 斜視を引き出す検査(PAT)を施行し、眼位のずれが増悪する場合
       は手術の適応としている。
         
        手術時期
          1) 小児はなるべく小学校入学前から小学校低学年に行うが、どうしても無理な場合はそれ以降でも行う。
2) 成人は希望があれば手術を施行する。
         
        手術療法について
          1) 基礎型・開散過多型に対して片眼前後転術を施行する。
2) 輻湊不全型には片眼内直筋短縮術を施行する。
         
        手術説明について
         
1) 麻酔について
  a) 全身麻酔(小児)
  b) 局所麻酔(成人)
2) 手術方法について
  手術眼はよく外を向くほうをすることが多い。まず外側の結膜を台形に切開 し、外直筋を露出する。筋の両端に糸を掛けて起始部で切断。糸は溶ける 糸(7−0バイクリル)を使用する。その後後方に縫い付ける。これで外直筋 を緩める手術が終了する。次に内側の結膜を台形に切開し、内直筋を露出 する。内直筋の後方両端に糸を掛け切断する。縫合部より前方の筋を切除 する。その後後方の筋を元の付着部に縫合する。結膜縫合した後、局所麻 酔をテノン嚢下に注入し手術終了。手術時間は1時間 麻酔に20〜30分 合計1時間〜1時間20分。手術の最終決定は当日朝の状態で麻酔科の 医師が決定する。
2) 手術方法について
  術後は2〜3日は眼脂や流涙があるため、消毒が必要。3日後よりガーゼを はずす。安静はとくにはないが、プールは10日目より可能。プールから出 たとき充血するが経過観察でよい。体育は休ませる。風呂は可能。洗髪上 向きで可能・洗顔も目をつぶって可能。もし石鹸など入った場合は水で洗眼 すればよい。洗髪は金曜日より可能。
術後1週間で眼瞼腫脹がとれる。術後2週間で充血が軽快する。(大人は少し残ります)
         
         
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