附属病院診療-放射線診断科。大阪医科大学放射線医学教室

附属病院診療-診療部門

診療について

診断や放射線治療について詳しくは、下記の窓口からどうぞ

診断部門

CT

CT写真

X線を回転させながら人体に照射し、計測されたデータをコンピュータで解析することで体の断面を詳細に画像化する検査法です。近年、マルチスライスCTの普及、検出器の多列化によって短時間で高精細な画像を取得することできるようになり、胸部や腹部の検査も10秒程度の息止めだけで検査することができ、患者さんの負担も軽減されています。

また薄いスライスデータから血管や骨などの三次元(立体)画像を作成することができ、診断、治療、手術前の支援画像として必要不可欠なものとなっています。

当科では、最新の320列Area Detector CT(東芝Aquilion ONE )、64列マルチスライスCT(東芝Aquilion 64)をはじめ4台のCT装置が稼働しています。320列CTは面検出器を搭載し、1回転、0.35秒で体軸方向16cmの広い範囲での撮影が可能であり、特に心臓や脳血管検査で大きな威力を発揮しています。また逐次近似再構成法の原理を応用した被曝低減の技術も導入され、低被曝で高画質のCT画像が得られるようになり、肝臓Dynamic CTやCT urography(尿路造影法)などにも応用しています。64列CTは様々な部位での撮影汎用性が高く、高分解能撮影、高速撮影が行えるのが特徴です。臨床科と協力して肝細胞癌の塞栓術前の治療計画、ラジオ波焼却術の治療効果判定、腹腔鏡下胃がん、大腸がん手術前のシミュレーション画像、腎移植ドナーの術前解析にも積極的に取り組んでいます。

その他、CT透視下で、肺、骨などの病変の一部を穿刺、採取するCTガイド下生検や腹部、骨盤内の膿瘍を穿刺して、チューブを留置するCTガイド下ドレナージ術なども行っています。 


MRI

MRI写真

MRIは高磁場と電磁波を用いた撮像装置で、放射線を用いない非侵襲的な検査法です。撮像条件を変えることによって、水の画像、血管の画像、脂肪の画像など、組織の性状の違いをより鮮明に描出し、診断することができます。中枢神経系、骨軟部領域から腹部、骨盤臓器まで幅広い領域で活用されています。

検査時間は、造影剤を用いない単純検査では20分程度、造影検査では30-40分程度かかります。当院では、3テスラ装置2台、1.5テスラ装置1台が稼動し、豊富な症例数、様々な内容の検査を行っています。3テスラ装置はより強力な磁場を用いることで、特に脳神経や整形領域で鮮明な画像を得ることができます。さらに、腹部領域や乳腺、心臓などの領域にも、1.5テスラを凌ぐ詳細な撮像ができるようになりました。また、当院付属の健康科学クリニックと協力し脳ドック検査を行い、脳梗塞や脳動脈瘤の診断、あるいはアルツハイマー病の早期発見に役立てています。

検査の前には、入念に金属の持ち込みチェック、造影検査の際には副作用歴・アレルギー歴の確認を医療スタッフ全員で行い、安全でスムーズな検査を行っております。
当院では、検査目的、臓器別に、個々に撮像方法を変更することにより、様々な疾患に対応しております。例えば上腹部の撮像では肝臓と膵臓、骨盤部では前立腺と子宮/卵巣では用いる撮像法(シーケンス)やスライス厚、撮像方向は異なります。造影剤の注入方法も異なる場合があります。MRでは特に臨機応変な対応が必要であり、スタッフ全員が知識と教育のレベルアップに取り組んでいます。


IVR

IVR写真

「IVR:アイ・ブイ・アール;Interventional Radiology」は今、注目されている「患者様にやさしい最先端の低侵襲性の治療法」のひとつです。 X線透視像、CT像、超音波像、血管造影像を見ながら、カテーテルと呼ばれる細い管や、針を用いて外科的手術なしに、できる限り体に傷を残さずに病気を治療する画期的な方法で、IVRというよりImage guidance surgery(画像誘導下外科)という言葉がわかりやすいかもしれません。現在、IVRは画像をもとに診断し、治療してきた日本医学放射線学会認定の「日本医学放射線学会専門医」が中心になって行っています。つまり、放射線科医が長年培ってきた能力・技術がこの領域に生かされています。さらに、この治療法の専門医であるIVR学会認定の「IVR専門医」・日本がん治療認定機構認定の「日本がん治療認定医」が的確な舵取りをしています。

治療としては、腫瘍や血管病変を中心に全身の幅広い疾患に当科において積極的にIVRを行っており、基本的には「さす」「いれる」「広げる」「つめる」「とる」「だす」という手技を用いています。


  施行例
1 肝癌に対する動注化学塞栓術
2

HCC術後Adjuvant Chemolipiodolization

3

胃静脈瘤に対するバルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術

4

肝臓腫瘍の手術前の経皮経肝門脈枝塞栓術

5

消化管出血に対する塞栓術(金属コイル・NBCA・gelatin sponge)

6

喀血に対する気管支動脈塞栓術

7 透析シャント不全に対する血管内治療
8

産後出血、胎盤異常に対しての子宮動脈塞栓術

9

膀胱癌に対する透析併用バルーンカテーテルによる動注療法

10

整形外科領域における術前血管塞栓術

11

血管奇型に対する経皮的硬化術

12

転移性大腸癌症例に対する前腕型中心静脈ポート留置

13

頭頸部癌に対する動注療法

14

肝動脈リザーバー留置術

15

CT下生検、ドレナージ

IVR写真

金属コイル(GDC)、バルーンカテーテル、中心静脈ポートを用いたIVRは多数認め、さらに動注抗がん剤、NBCAに関しては継続した研究・発表を続けています。

IVRは病変自体の治療もさることながら、病変に伴う症状の改善や臓器機能の温存などを通して、治療法の選択肢が増えることにより、当科では患者の病態や病期などに見合った最も適切なIVR治療法の選択し、常に患者さんのQOL向上を目指しています。IVRによる低侵襲性治療は、治療行為に伴う肉体的・精神的苦痛の軽減だけでなく、術後管理を容易にし、入院期間を短縮させ、早期社会復帰をもたらすなど医療経済的・社会的な負担軽減にもつながるため、今後ますます社会の期待が増すものと思われます。

われわれは、より適切な治療を行うため、当院他科のDrと協力はもちろん、患者の治療に対して同志となり、厳密にその適応を決定した上で、IVRを施行し、さらにあらゆるIVR手技の習熟と器具や機材に対する十分な知識を習得すべく日々努力、研究しています。


核医学

核医学

核医学検査は、トレーサー(放射性医薬品)を体内に投与し、トレーサーの分布、動態を画像化、計算する検査法です。放射性医薬品を投与しますが、被爆量が少なく、副作用が少ない非侵襲的な検査法です。

核医学画像は機能画像と呼ばれ、CTやMRIなどの形態画像とは異なった情報を提供し、CT、MRIで検出困難な異常を検出することもできます。また定量性に優れ、負荷検査も可能です。負荷検査では安静時と負荷時の変化を見ることで組織の機能をより詳細に評価できます。

脳血流シンチグラフィ、心筋シンチグラフィ、骨シンチグラフィ、ガリウムシンチグラフィが代表的ですが、そのほか肺、消化管、腎臓、内分泌臓器(甲状腺、副甲状腺、副腎など)と多くの領域で活用されています。

当科では、東芝社製のSPECT装置2台(GCA9300R、Symbia E )が稼動し、検査を行っています。私達は核医学の画像とCT、MRIの融合や呼吸停止撮像法、吸収減弱補正の最適化によって、より精度の高い画像・診断を追求しています。
平成26年10月からは、GE社製のPET-CT(Discovery 710)も、稼働しています。

主に、がんの診療に利用されています。

また、診断以外にも悪性腫瘍の骨転移による疼痛に対してメタストロンによる緩和医療を多くの方に行ってきました。悪性リンパ腫の治療にも取り組んでいます。


マンモグラフィ検査(乳房レントゲン検査)

マンモグラフィ検査写真

マンモグラフィは、乳房専用のX線撮影による検査方法で、検診、精密検査、術後の経過観察に用いられています。

この検査には、最新のフラットパネルディテクタ(FPD)搭載デジタルマンモグラフィ装置(AMULET f)を導入しています。この装置は、直接変換方式FPDでは世界最小50ミクロンの画素ピッチを実現しており、高分解能で高画質な画像の提供が可能となっています。

マンモグラフィは、通常、左右の乳房を片方ずつ、2方向から撮影(15分程度)します。この際、乳腺と病変が重なるのを少なくするために診療放射線技師が乳房を前に引き出し、手で広く伸ばし、圧迫板で固定をして撮影をします。圧迫により厚みが減ると、患者様のひばく量を減らす効果があります。

患者様にはできるだけリラックスしていただき、可能な範囲で圧迫し撮影を行います。良いマンモグラフィには高性能の撮影装置と高い撮影技術が必要です。

また、悪性を疑う病変に対して、精密検査であるマンモグラフィを用いた生検(ステレオガイド下マンモトーム生検)を実施しています。マンモトーム生検には超音波ガイド下に実施するものもありますが、超音波で病変が確認できず、マンモグラフィで石灰化を認める病変に対してはこの検査を実施しています。

 


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