冠動脈疾患について
1)狭心症って何?心臓ってどこにあるの?
 ・心臓は胸の真ん中
 ・痛みは拳(こぶし)の大きさ
 ・肩、首、歯の痛みは放散痛
図は狭心症の痛みの部位です。冠動脈が完全に詰まってしまうと心筋梗塞となり心不全状態となります。こうなってからでは治療効果は半減です。
2)狭心症と言われたら。
狭心症の治療方針は以下の3通りです。すぐに手術を考えたりしません。先ずは循環器内科医に相談しましょう。

 第1段階 による内科的治療(ニトログリセリン、カルシウム拮抗剤など)

 第2段階 カテーテルによる治療(風船による拡張法、掘削機による拡張法など)

 第3段階 冠動脈バイパス手術

3)病気の危険因子は、糖尿病、高血圧症、高脂血症とタバコです。
治療方針は病気の根源を治すことです。内科医によるバルーン拡張術(PTCA)や外科医によるバイパス手術(CABG)はその手助けをしているだけです。原疾患の我慢強い治療が大切です。
4)冠動脈バイパス手術とは?
 冠動脈の狭くなった部位の向こうに、グラフトと言われる血管をつないであげる手術です。グラフトとしては図のように足から採取した静脈と胸骨の裏側から剥離した内胸動脈が一般的です。我々の施設ではこれ以外に胃や太股の動脈血管も採取しています。
5)手術を受ける人たちは?
 我々の施設では、およそ25年も前からバイパス手術を始めています。手術を受けられた方々の平均年齢は年々進み、最近では60歳半ばです。でも80歳を越える方々も、あと5〜10年は身の回りのことは自分でしたいと手術を決意されます。図は手術を受けられた方々の平均年齢の推移、70歳を越えた方々の比率、および年齢分布です。平均寿命の延長に一翼を担っています。
6)大阪医科大学胸部外科の特徴
・最近、癌や脳梗塞を患った方々のバイパス手術が増えています。そのような方の手術には体への負担を小さくするために、人工心肺を使わずに心臓を拍動させたままでバイパスができるようになりました。心拍動下バイパス手術
人工透析を続けている方もバイパス手術が受けられます。すでに多くの方々が元気に帰られました。
・バイパス手術に先立ち、ご自身の血液を貯めて手術に用います。供血者の準備は要りません。自己血貯血
・心不全を繰り返す重症な症例でも、特殊な手技で手術が出来るようになりました。バチスタ氏手術と同様に大きくなった心臓を小さくする技術です。通称ドール氏手術
・手術後の管理には、ICUと53病棟の専門知識を身につけたスタッフがあたります。ご家族の付き添いは出来ません。おまかせ下さい。

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