肺高血圧症グループ


→心不全病態、心不全治療研究    →肺高血圧症    →細胞治療    →学会・研究会発表    →業績


肺高血圧症グループ

肺動脈性肺高血圧症は、原発性および先天性心疾患などの種々の疾患に伴って肺動脈の硬化が進行し、結果として肺動脈圧が上昇する肺血管疾患です。原発性では心不全を呈した場合、治療での生存期間は平均2.8年と予後はとても不良です。最近10数年の肺高血圧症研究によりその分子細胞機序の理解が格段に進歩し、それに基づき有効な治療法が開発されています。

なかでもプロスタサイクリン、エンドセリン受容体拮抗薬、ホスホジエステラーゼ5阻害薬による治療が、各種臨床指標と予後を改善する大規模臨床試験により報告され、有効な治療法として確立するに至っています。しかし、これらの治療法でも病態自体を根本的に治癒するとはいえません。

更なる予後とQOLの最適化のためには、引き続き病態解明と新たな治療法の開発が重要と考えられます。われわれは、現実的臨床課題でもある肺高血圧症治療薬の併用療法について実験動物を用いた研究を行い、得られた知見が臨床で実際に再現可能かどうか検証しています。また、体血管での血管リモデリングの成因の一つであるレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系(RAAS)に注目して、RAASの肺動脈リモデリングへの関与を研究し、RAAS抑制薬が新たな治療法に応用可能であるかを検証しており、続々と面白いデータが出ています。更に肺高血圧での血管病変を形づくる各種増殖因子の抑制療法への展開、単心室の外科治療のcorner storeであるGlenn手術後にしばしば発生する肺動静脈瘻の病態モデルの作成に挑戦しています。

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