看護実践発展領域では、看護師としての専門性の追求をめざしている学生のために、主に4年生を対象に(「看護と生体診断法」、「先端医療に伴う看護技術」、「緩和ケアと代替・補完療法」、「看護実践発展実習」等)の看護実践発展科目を開講しています。3年生までに養った力を基盤にして学生が互いに切磋琢磨し、課題発見力、課題解決力の強化を図れる学習環境つくりに努め、生涯にわたって看護実践力を主体的に発展し続ける力の育成をめざしています。
 この領域は、がん看護学、看護学教育、内科学等多様な専門分野の教員で構成しています。我々教員は、学生の興味・関心や考えを大切にしながら、個性ある新しい発見や発想を見出す喜びを共に感じ、熱い志をもって日常の教育に取り組んでいます。同時に各自それぞれの専門分野で研究・実践活動に励んでいます。 

授業風景

  • フィジカルイグザミネーション
    (心音の聴取)
  • フィジカルイグザミネーション
    (呼吸音の聴取)
  • フィジカルイグザミネーション
    (脳神経系の診察)
  • 看護実践発展総合演習
    (気管内吸引)
  • 看護実践発展総合演習
    (中心静脈カテーテルの管理)
  • 看護実践発展領域の教員
  • 卒業演習
    (発表風景)
  • 卒業演習

授業科目

【基礎科目】
健康科学概論
【専門基礎科目】
病気の成り立ち、フィジカルイグザミネーション、病気の診断・治療Ⅰ、病気の診断・治療Ⅱ、リスクマネージメント
【専門科目】
がん看護学総論、チーム医療論、看護教育、看護研究法、看護と生体診断法、看護実践発展実習、統合看護学実習、卒業演習

メンバー紹介

教授 | 鈴木 久美 (がん看護学)

がんの予防、診断期、治療期、再発期にわたり看護実践に還元できる看護介入プログラム開発や教育プログラム開発の研究を主として行っています。現在取り組んでいる課題は、「再発乳がん患者のがんとともに生きる力を支える心理社会的看護介入プログラムの開発」(科学研究費補助金「基盤研究C」:平成27年4月~)です。また、「女性がん患者の妊孕性温存に対する選択を支える看護教育プログラムの開発」(科学研究費補助金「基盤研究B」:平成25年4月~) には研究分担者として取り組んでいます。これまでに乳がん体験者との協働により成人女性および助産師を対象とした乳がん啓発教育プログラム開発と評価に関する研究(科学研究費補助金「基盤研究B」:平成18年4月~平成24年3月)を行い、この成果を基盤に成人女性を対象に「乳がん早期発見のための乳房セルフケア促進プログラム」を乳がん体験者と実践してきました。さらに、「がん患者の診断・治療期の看護介入に関する研究」では、乳がん患者を対象に診断・治療期における心理教育的看護介入プログラムの効果を検証し、その成果を実践や認定看護師教育に役立てています。

教授 | 津田 泰宏(内科学、肝臓病学、免疫学)

内科学、免疫学をベースに特に肝臓病をメインとして今まで診療および研究を行ってきました。白血球の一種である好中球の分画とその役割の違い、肝細胞癌患者の免疫、C型肝炎を主としたウィルス肝炎治療、肝硬変患者の栄養治療などが今までの研究のテーマです。現在は医大付属病院で肝臓病の診療、肝疾患相談支援センター、ウィルス肝炎対策委員会などの業務とC型肝炎患者のウィルス治療後の肝機能及び肝発癌の予防効果、肝硬変患者のQOLの改善を目標とした栄養治療などを研究しております。生活習慣の欧米化に伴い肥満や糖尿病が増加し、今後はそれらが肝臓病にかぎらず全ての疾患の中心になると考えられます。検診等で肥満や脂肪肝、糖尿病を指摘されているにもかかわらず医療機関を受診できない、もしくは受診しても生活習慣が改善できないケースにおける対応を今後のテーマに置き、特に意識調査や生活スタイルの調査の方面から研究していくことを考えております。

教授 | 池西 悦子(看護教育学)

看護職の専門職としての成長を支援する教育プログラムの開発に取り組んでいます。現在取り組んでいる課題は、「臨床看護師の批判的リフレクションスキルを強化するICT(Information and Communication Technology : 情報通信技術)教育プログラムの開発と評価」(科学研究費補助金「基盤C」平成27年~)です。リフレクションは、実践中や実践後の内省を指し、その内省を通して「その人とその人を取り巻く状況を的確に判断し,状況に応じた看護を実践できる能力」である実践的思考能力を育むことを目指しています。リフレクションは、専門職として実践を通して学び成長するために必要な思考のスキルです。そのため研究成果を活用しながら、学生はもちろん、臨床看護師、看護管理者、教育担当者を対象とした継続教育にも取り組んでいます。

准教授 | 府川 晃子 (がん看護学)

現在は【分子標的薬を内服する高齢肺がん患者のQOLを保つための自己管理促進プログラムの開発】、【再発乳がん患者のがんとともに生きる力を支える心理社会的看護介入プログラムの開発】などをテーマに、治療を受けているがん患者さんへの支援を探求しています。また、2016年度からはELNEC-J(日本版The End-of-Life Nursing Education Consortium)指導者として、兵庫医科大学病院において看護師教育プログラムに携わり、エンド・オブ・ライフ・ケアや緩和ケアについて、看護師の皆さんとともに深く学んでいます。
日本人の二人に一人はがんになる時代と言われていますが、がんは、気長につきあう慢性疾患のひとつだと考えられるようになっています。告知の段階や、積極的な治療をしている時期、あるいは症状緩和を中心とした時期など、病気と一緒に生きていくがん患者さんをさまざまな場面で支える、がん看護について考えていきたいと思っています。

助教 | 土井 智生

看護師の教育に興味があり、看護師が長く生き生きと働くことができる社会の実現に向けて日々研究に取り組んでいます。

社会貢献活動・その他の取り組み

研究会の紹介

鈴木久美:乳がん患者会の世話人(2003年~)や乳房健康研究会の理事(2013年~)を担い女性の健康を支える社会活動に取り組んでいます。
津田泰宏:大阪医科大学市民公開講座「肝炎と肝臓がんについて」 平成26年5月17日
大阪医科大学市民公開講座 「C型肝炎の新展開」 平成26年12月6日
大阪肝臓友の会講演「ウィルス肝炎の最新治療〜肝発がん防止をめざして〜」 平成27年2月14日

これまでの卒業研究テーマ

【がん看護に関する研究】
「がん疼痛のある患者への代替療法の有効性に関する文献検討」
「がん患者へのアロマセラピーの効果に関する文献検討」
「緩和ケアに携わる看護師の困難に関する文献検討」
「終末期がん患者にとっての食べることへのケアに関する文献検討」
「がん患者の就労継続に影響する要因に関する文献検討」
「がん患者の初期治療選択への影響因子と医療者の支援の在り方」
「がん患者の不安・抑うつに関する文献検討」
「がん疼痛を有する患者のアセスメントに関する文献検討」
「肺がん患者が療養生活の中で感じている困難や苦痛に関する文献検討」
「終末期がん患者の家族に現れる予期悲嘆に対する看護支援についての文献検討」
「終末期肺がん患者の呼吸困難における実態と介入の現状に関する文献検討」
「終末期がん患者が自分らしい最期を迎えるための療養場所選択における看護師の介入」
「壮年期の胃がん術後患者の困難と対処に関する文献検討」
「呼吸困難のあるがん患者に対する看護援助についての文献検討」
「がん告知から手術療法を受けるまでの患者のストレスおよび対処に関する文献研究」
「放射線治療を受ける患者の心理的変化とその看護の考察」

【キャリアや看護の専門性、管理に関する研究】
「救急部門看護師(CN,CNS,RN)の行動特性と役割認識の特徴」
「看護師のキャリアアップに影響する要因についての文献検討」
「新人看護師のキャリア志向性と思考特性」
「看護師のやりがいと経験年数による違いに関する文献検討」

【その他】
「在宅酸素療法を受けている患者が体験している困難及びニーズに関する文献検討」
「手術室看護師による術後訪問に関する文献検討」
「双子を出産した母親の授乳における困難に関する文献検討」
「入院する子どもの付き添いが家庭機能に与える影響に関する文献検討」
「障害児をきょうだいに持つ健常な子どもへの支援の現状と課題認識」
「ハイリスク児をもつ父親の役割認識と父親支援の在り方の検討」
「先天性心疾患児の心臓手術や周術期における看護が児の発達に与える影響についての文献検討」
「脳卒中患者の自宅退院に向けた看護援助についての文献検討」
「認知症の発症および進行予防のための取り組みの実態に関する文献検討」

現在のテーマ

準備中