荒木 孝治 教授

様々な状況において人が生きることは容易ではありません。その難しさの現われとして、精神的な症状や行動が生じる場合があります。本教室は、人の幸せとは何かという問いを基盤にして、精神疾患やメンタルヘルスに関する研究を行っています。なかでも、慢性期の統合失調症患者に対する看護に焦点を当て、看護者(研究者)が常に原点に立ち返って対象者の言動の意味を考え、対象理解を深めることを心掛けています。患者の言動を丹念に読み取っていくと、慢性期の患者のなかにも、回復への兆しや人間的な成長をみてとることができます。また、近年は、慢性期の統合失調症患者が陰性症状、高齢化、薬物療法の副作用などから、身体疾患に罹患するリスクが高まっていることを鑑み、身体合併症看護やターミナルケアをテーマにして、質的研究手法(記述的了解法、Giorgiの現象学的手法など)や量的研究手法を用いて研究を行っています。