1. 土手 友太朗 教授

1)医療科学

 近年、わが国では医療、保健および福祉などにおいて多種多様で重大な課題を数多く抱えています。例えば増加の一途を示す社会保障費による経済負担に関する問題だけでも、国家の運営に暗雲をもたらし、画期的な解決策も見いだせない状況にあります。そこでその時々の今日的課題にスポットをあて、既成概念にとらわれず多角的な視点から、ブレーンストミングにより自由な発想で討議し、多彩なアイデアを交し合い、思考を深めたいと思います。

2)看護学研究法応用論(保健統計)

 保健統計学の基本的な理解と実際的な応用は、看護職における科学的根拠に基づく業務計画、活動および評価のため必要不可欠です。本科目では、まず基礎的な疫学指標および分析手法を復習します。次に具体的事例からデータの種類と特性、それらの収集と分類の手法および集団における分布の種類と特性などを習得してもらいます。さらに統計量に関する分析の手法および結果の解釈についての基本的指針を理解してもらいます。

2. 小林 道太郎 教授

 私は哲学・倫理学が専門で、その中でも特に現象学、および現象学的質的研究に取り組んでいます。看護の中には、哲学的な観点からも興味深いことや論じられるべきことが多くあると考えています。2018年度より開講される博士前期課程共通選択科目「看護哲学」では、そのような看護と哲学の関係について、現象学も含めて(しかしそれだけにはとどまらずより広く)お話ができればと思っています。この他、いくつかのオムニバス科目で授業の一部を担当します。

3. 津田 泰宏 教授(専門 内科 消化器内科、肝臓病学)

 私の専門領域は主に内科系、肝臓病学であり、長年にわたりインターフェロンを中心とした抗ウィルス治療、肝硬変のマネージメント、経皮的ラジオ波焼灼術や肝動脈塞栓療法などの内科的肝細胞癌治療を行ってきました。現在最も関心をもって研究していることは「ウィルス肝炎治療後の肝臓の状態がどのように改善していくのか、発がん率は減少するのか」と「生活習慣病を改善するための最も効果的な取り組み」です。
 看護学研究科では共通専門科目Bのフィジカルアセスメント論、病態生理、臨床薬理学を担当しております。フィジカルアセスメント論と病態生理学は講義形式とテーマに対する事前学習をプレゼンしてもらう形式を交互に行っていきます。この2つは連続性があるため同時に履修される方が良いと考えられます。臨床薬理学では基礎的な部分に関しては大阪医科大学薬理学教室の朝日教授、生理学教室の矢野教授に来ていただきます。私は主に消化器内科学の臨床分野での薬の授業が担当になります。また大阪医科大学がんセンターの専門看護師である上田先生の授業も組み込まれております。
 肝臓病学は免疫、感染症、代謝、内分泌、腫瘍学など内科系の幅広い知識が必要な分野であり、今までの臨床経験を授業に活かしていく様に心がけております。この授業を受講される方は看護師として臨床経験の豊富な方が多く、私自身も毎回大変勉強になっています。皆さんで色々なテーマに関して楽しくディスカッションしたいと考えております。

4.安田 稔人 教授(専門 整形外科 足の外科 スポーツ医学)

 私の専門領域は整形外科であり、運動器の専門家です。運動器とは身体運動に関わる骨、筋肉、腱、関節、神経などの総称です。超高齢化社会における健康寿命の延長に運動器は最も重要であることは言うまでもありません。介護が必要となる理由の25%は骨関節疾患であり、今後、転倒による骨折や運動器疾患はますます増加することが予想されます。運動器の障害は日常生活動作(ADL)に直結するため、今後は看護学の研究においても重要な領域であると考えています。
 看護学研究科ではフィジカルアセスメント論、病態生理、臨床薬理学を担当します。講義だけでなく、学習内容をプレゼンしてもらうことにより運動器に関する知識を深めていきたいと考えています。研究面においてはこれまではアキレス腱断裂や足首の捻挫の基礎研究、臨床研究を行ってきました。今後は転倒予防、足のケア(フットケア)、靴に関する研究も行っていきたいと考えています。転倒や足の障害は重心動揺計や足底圧計測装置を用いた研究が多く、これらの装置を使った我々の研究のお話もする予定です。皆さんが研究に参加する場合は、医学部整形外科の足の外科グループが協力します。