大阪医科薬科大学病院における大腸疾患の外科治療について

奥田 準二

大阪医科薬科大学病院 消化器外科 下部消化管外科(大腸外科)チームの構成

指導医 :奥田準二(1984年卒)
副指導医 :田中慶太朗(1991年卒)
主治医(チーフ) :山本誠士(2003年卒)
担当医 :大住 渉 (2006年卒)
:濱元宏喜(2007年卒)
副担当医 :鈴木悠介 (2014年卒)
研修医 :ローテーション

 

大阪医科薬科大学病院 消化器外科 下部消化管外科(大腸外科) チーム医療の特色

急性虫垂炎などを除いたほぼ全ての大腸疾患(大腸がん、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)、家族性大腸腺腫症、大腸憩室炎など)の専門的外科治療は、上記の指導医、主治医と担当医からなる大腸外科チーム で外来初診から術前検討、入院・手術と術後管理、さらに退院後はご紹介医の施設などとの医療連携を中心としたフォローアップまで一貫して行える体制にしています。

私(奥田準二)は指導医として、セカンドオピニオン外来を含めた大腸初診外来と手術(執刀と指導)を主にし、病棟では主治医・担当医のチームのバックアップをしています。
主治医・担当医は外来・手術と病棟ではチーム回診を行い、術前から術後まで患者さんのトータルケアをしています。
手術はもとより、外来初診から術前検討、手術、術後ケア、退院前後の結果説明とご紹介医等との医療連携によるフォローアップまで充実したチーム医療を行っています。

この結果、患者さんやご紹介医への対応も迅速かつ的確となり、術前検査も漏れなく無駄なく、手術手技も益々向上するとともに、先回りした術後管理により合併症も目に見えて減少し、入院期間も短くなっています。ただし、単なる在院日数の短縮だけでなく、あらかじめ患者さんやご家族の希望にも配慮した予定退院日を設定して予定通り気持ちよく退院してもらえるように努力しています。また、退院前チェックにも十分注意し、退院前説明も充実させて安心して退院していただけるようにしています。退院後は、進行度(ステージ)別にシステム化された外来での抗がん剤などの追加治療や個別化した経過観察により、再発を減少させるとともに異常を早期発見し、的確なフォローアップ・治療効果判定とバックアップが行えるようにしています。

昨今、多くの病院で麻酔科医の不足や腫瘍内科医の不在など院内連携の問題点が指摘されていますが、当院の麻酔科や化学療法センターの医師は、ファーストクラスの技術に加えて患者さん本位のプロ意識と優しさを持って日々の診療に当たっており、恵まれた環境の中でさらに多くの患者さんに安全で質の高い治療を提供できるように連携しています。

より優れた診断と治療が患者さん本位に実践できる体制になっていますので、手術件数が増加して質・量ともに国内外屈指のレベルに達した現在も、術前チェックで問題などなければ、通常、初診から1~3週間以内の手術を基本としています。

大腸疾患の手術件数が年間520件を越えても、一人ひとりの患者さんの治療前後に綿密な準備、検証と反省を繰り返して最適な治療を目指すことをモットーとしています。

写真6 優れた診断と治療が患者さん本位に実践できる体制