大阪医科大学附属病院における大腸疾患の外科治療について

さらなる最先端医療の最適化の実際

当院では、3D腹腔鏡や特殊なホルダーなどを活用し、3次元モニターを活用したさらに精緻な操作と腹腔鏡下の触覚能も高めながら、肛門機能温存に加えて性機能や排尿機能を司る神経の温存をさらに繊細かつ的確に行う次世代の腹腔鏡下直腸がん手術を積極的に行っています。2015年から経肛門的微細手術(TAMIS)にも3D腹腔鏡を導入して3D-TAMISや3D-taISRとして活用しています。

3D腹腔鏡

2016年にオープンした新中央手術棟にて3次元腹腔鏡下手術に経肛門的微細手術を融合させて究極の肛門温存手術を最新の機器・器具と併せて大阪医科大学病院システム(OMC OR system)として最適化させています。

また、私どもは、最先端の手術手技と機器を「My Robot System」として応用しています。

さらに、2019年1月から直腸がんに対して最新のda Vinci Xiを用いたロボット支援手術も当院にて保険診療で受けていただけるようになりました。とくに難易度の高い直腸がん患者さんに適用しており、120件を超えています。この際もロボット支援腹腔鏡下手術(RALS)、腹腔鏡下ロボット支援手術(LRAS)、ロボット支援完全腹腔鏡下手術(RATLS)やロボット支援NOSE手術(RS)として個々の患者さんに最適な手術になるように日々システム化と個別化を向上させています。

結腸がんに対しては、早期がんや小さな進行がんには手術創(傷)のわかりにくい単孔式手術(下写真)を、結腸進行がんには根治性を高めながら切除から安全な吻合までを腹腔鏡下に行う完全腹腔鏡下手術を基本として行っています。

単孔式術後(臍部の小さな傷ひとつで済み傷跡がほとんどわからない)

さらに、適応を選んで切除腸管を肛門や膣から取り出し、腹部に1.5cm以上の傷をつけない無小切開創手術(NOSES)も導入しています。